キャンプ　と　ブルーグラス

涸沢2日目。夜が明けました。

・・・・・雨です。

どうしようもないくらいの雨。（笑）

前日のお天気はどこ行ってしまったんでしょう・・・・



降りしきる雨の中、撤収作業の山男＆山ガールたち。

ほとんどの方たちは下山のトレイルへ。稜線へ向かう方はほとんどいません。

まぁ、この天気じゃ眺望は期待出来ないでしょうし。



朝食を摂り、、、ボーっとコーヒーを飲みながら、しばし空が明るくならないか待ちました。


・・・・が、天候回復の兆しなし。


うーむ、、、、しょうがない行こう。奥穂へ向かうことにしました。



テン場を後にしました。




ガラーンとしたトレイル・・・・

この時期の涸沢とは思えないほどガラガラ。

紅葉のトレイルも・・・独り占め！（笑）

・・・・ドシャ降りでガスってるのが非常に難点です。（自爆）
　
ガスってますが、パノラマコースって名前です。（笑）


見通しは効きませんが、、、


トレイル脇の紅葉は、、、


やっぱりきれいだ。



人だ！（笑）　前を行くハイカーに追いついただけです。

この日、テン場から穂高山荘への道のりで出合ったハイカーは10組もいませんでした。



穂高山荘直下のトレイルはかの有名なザイテングラード。岩稜です。


ところどころ急峻なとこがあり、両手両足を使って、ヨッコラショと登ります。

丹沢とかだったら必ずクサリやハシゴがあるようなとこですね。

急峻ですが、距離は短いので体力的にはそうキツくはないのですが、
降りしきる雨で足元が滑るので、結構気を使いましたよ。


穂高山荘、ロックオン！

いよいよ穂高連山の稜線へ！・・・・・でも眺望はなし。



ここまでは楽勝だったんですが、、、

稜線に出たあたりから、更に風雨は激しくなり、ガスは濃く、気温も下がり出しました。
気温は３度。


雨に煙る穂高山荘。

しばしここで暖を取り、気象情報を聞いてみます。



この晩秋の時期、いきなり雪になって、夏山登山装備のハイカーが
大量遭難って毎年のようにありますから。。。

北アルプスの稜線は、この時期、もう雪が降ってもおかしくない季節なので、
ちょっと兆候があったら慎重に行くべきでしょう。



一応、私も軽アイゼンは持ってってましたよ。



・・・・結局、雪までは降らないんじゃね？と判断して出発。（笑）



穂高山荘から奥穂高までは、４０～５０分の道程です。

ここは山荘からすぐが一番急峻です。


私が穂高山荘から奥穂高を往復する間、唯一出合った一組のハイカー。

あんたたちも好きねぇ。（笑）

トレイルには岩にペンキでマークがされていて、道しるべになっているのですが、、、


ガスが濃く、雨足も強いと見通しが悪くて、、、、
たまにマークを見失って、こんなとこに出たりします。

マジ！奥穂のトレイルすげー！って一瞬思いましたが、

すぐに、いくらなんでも違うべな・・・・と引き返して、
またペンキマークを探したら、ピークの反対側を高巻くのが正解でした。。。（笑）


コルのあたりは風が集まって、ザックカバーやレインジャケットが、バタバタと音を立て、
雨にミゾレが混じってきました。


でも、すぐに奥穂の山頂ロックオン。

山頂の標識が、なんか薄気味悪い十字架に見えたんですが。（笑）

頂上の祠です。

頂上にいたのは10分ほど。山行の安全を祈って、引き返します。

先に下山していたハイカーたちに途中から合流。

談笑しながら一緒に下山しました。



穂高山荘に戻ったころは、もう手がかじかんでました。
ますます、風も強くなり、時折り踏ん張りが必要なくらいの突風が。



まだ時間は11時前でしたが、、、
この日、予定していたそこからの涸沢岳と北穂岳への稜線歩きは止めました。。。



昨日は快晴。半袖一枚でOKな一日。
今日は大荒れ。。。



やっぱ山は、そう甘かないですね・・・・




ザイテンを涸沢に向かって下っていきました。

滑らないように慎重に。。。

ザイテンを過ぎ、遠くにテン場が見えてきました。


更に雪渓と同じ位置くらいまで下がってきました。テン場はもうすぐです。


雨露をまとった真っ赤なナナカマドに出迎えられて、アタッキングデーは終了・・・・




・・・・せずに、奥穂のトレイルで出合ったハイカーたちに誘われて、
夜10時くらいまで酒飲んでました。（笑）