ユーシンに行って来ました。
ユーシン渓谷は、標高1600mから1000mの丹沢主たる山々と、それらを結ぶ稜線に、
南・東・北の三方をぐるっと取り囲まれた谷を流れる玄倉川の渓谷。
玄倉川は、その稜線を源流とする大小無数の支流の沢を束ね、西側の丹沢湖に注いでいるのですが、それを取り囲む山々には、石棚山、檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳、鍋割山、檜岳と、丹沢山塊のメジャーどころをかなり網羅しています。
ユーシンには、ユーシンロッジがあり、その立地条件から丹沢を訪れるハイカーで賑わっていたそうな。
ところが、2009年。ユーシンへ繋がる丹沢湖から玄倉川沿いを走る唯一の車道の隋道にひび割れが発生。補修工事の必要から、車両、歩行者ともに前面通行禁止となり、この地を訪れるハイカーは激減。
ちょうど、私が丹沢を登り始めて半年くらい経った頃の出来事です。。。
私も丹沢登り初めて4年目になりました。丹沢山塊の1000m以上のピークで登っていないのは、あと数箇所。稜線も、尾根も、太いとこは、だいたい歩きました…
次は、どこ行こうかなと考えた時、ふと思いついたのがユーシン。
テン泊装備で寄(やどりき)から雨山峠越えでユーシンに入り、ユーシンで一泊ビバーグして、翌日どっかの山に登れば、夏山のテン泊縦走に向けたいい準備になりそうだな、と。
ちょうど金・土・日が晴れの週末で、途中の沢を歩くとこも増水の危険がなさそうだったので決行を決定。
前日メールで簡単に釣れたEitakuさんを車に乗せ早朝出発。首都高と東名をのんびりドライブして、大井松田ICで降り、寄へ。
8時に寄水源ゲートを出発。ここから寄沢沿いを雨山峠まで登り詰めて行きます。
しばし、整備されたハイキングコースが続く。左手に寄沢。
沢の奥に見える新緑に期待がはずむ。
林道にちょっと入って、堰堤を巻き、沢の右岸に橋で渡る。
渡ったところから、針葉樹の植林は減り、新緑の広葉樹が増える。
で、ちょっと歩くと川原に出て、、、
また左岸へ。
(上流から見て)左岸→右岸→左岸→右岸→左岸と2往復するのが正解だったのですが、
2往復後に紛らわしい赤テープに騙されて3往復してしまいました。要注意です。
こちら3往復目の戻り。沢の両岸がV字状になったため、
登山道に戻れそうな場所を探し、ちょこっと沢歩きになってしまった。。。
この辺りからの新緑が素晴らしかった。
左岸のシカ柵沿いの潅木のトレイルを歩くのだが、、、
潅木が切れると、陽光を浴びた新緑のなんと鮮やかなこと。
西丹沢ブラーボー!
鍋割山方面へ真っ直ぐ分かれるこの沢を横切った時、
この沢になんとも言えない魅力を感じました。いつか行こう。行けるかな…
さっきの沢に惹かれながらも、雨山峠に向かって進む。
ザレてるとこだらけだし、桟橋が崩れてるとこもあって、足元が不安定になって来た。
足元の不安定さとは逆に、見上げれば陽光を透かした新緑が気持ちを和らげる。
沢の対岸に今年初めてのシロヤシオの花を見た。
今回はシロヤシオ、これっきりでしたが、、、
でも、道は相変わらずザレて滑りやすい。ところどころ道幅も狭い。
雨の日や、雨の翌日は、あまりおすすめ出来ないです、ここ。
さて、峠が迫って来ましたよ。
ここからは、沢の中を歩きます。
もう水量はだいぶ少なくなっていて、ところどころ伏流水になって、
水が地面にもぐったり、また表に出たり。
頭上には、トウゴクミツバツツジの紫が新緑をバックに鮮やかに咲いてました。
ナメ床出現。一枚岩の表面をしたたる程度の水が流れてます。
そこを登り詰めていきます。
さらに登り詰めると、ついに水が涸れ、頭上に稜線の鞍部が見えてきました。
さぁ、峠はすぐそこだ!
雨山峠到着!!
到着時刻10時ごろ。
ひさびさのテン泊縦走装備での登り!堪えましたねぇ。(笑)
感じとしては、南アの広河原から大樺沢二股くらいまで歩くのと
同じくらい登り堪えあったかもって印象です。
つづく・・・・・
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