雨山峠~ユーシン~檜岳 その2

ユキヲ

2011年05月26日 20:50

雨山峠からの続きです。
寄~雨山峠までのレポは、こちら

雨山峠でしばし一服。水を入れ、行動食を取る。


時間はまだ10時。ここからユーシンまでは約1時間。

まだ一日は長かった…
雨山峠から道は3方向に分かれる。

1. 鍋割稜線を登り、鍋割山、塔ノ岳を経て、ユーシンに下る。
2. 檜岳稜線を登り、雨山、檜岳まで登り、ピストンで雨山峠に戻り、ユーシンに下る。
3. 真っ直ぐユーシンに下り、午後はバカンス。

どのコースを選んでも、五月晴れの下、素晴らしい一日になりそうだった。

3秒ほど悩んで…
…真っ直ぐユーシンに向かった。(笑)


「ユーシンは人が入らないから尺イワナが入れ食いなんですよ!」by Eitakuさん情報。

そんな話しを聞いて、ザックにわざわざ釣竿を忍ばせて来ていたのだ!

しかも、寄に入る前のコンビにで、塩焼き用の塩、ホイル焼き用のアルミホイルまで購入!

更に… ザックの中には、イワナを捌くためのBUCK110フォールディングナイフ!



大の大人ふたりが、3時間かけて峠を超えてたどり着いた秘境の渓谷で、
だらだら酒を呑みながらイワナを釣り食し午後をすごす。。。

日ごろ、仕事に追われ、家庭のために頑張っているオジサンたちには
最高に贅沢なアイデアに思えた。



峠を超えるとまた別の沢がすぐに始まる。その右岸を沿うように歩く。

新緑が相変わらずきれいだが、道も相変わらず細く砂が滑りやすい箇所が多い。

その沢に合流する更に小さい沢を渡る橋が、壊れていた。
たぶん鉄砲水が押し流したのだろう。。。

ここは、長雨の後や、雨天時に行くべき場所ではないと、改めて思った。

この鉄の長い桟橋を渡ると、


まもなく玄倉川沿いの車も通れるほどの林道に出る。


隋道全面通行止めの看板があった。


上流に向かって5分もあるくとユーシンロッジに渡る橋がある。


橋から玄倉川本流を見渡した。きれいな渓谷だ。


こちらがユーシンロッジ。尊仏山荘より遥かに大きいのに驚いた。

こんな立派な山小屋が、現在休業中とはもったいないくらいな気がした。

小屋の周りには、晩春を彩る花がたくさん咲いていた。


とにかく乾杯。ガチビールが峠越えで一汗かいた身体に染み渡る。

意外にも、だらだらビールを飲んでいる間にハイカーがふたりここを訪れた。
思ったほど秘境ではなかったりする…(笑)

とは言え、この日に見かけたハイカーは4~5人。十分静かな場所ではあります。


でもって、尺イワナを仕留めに。

※写真はEitakuさんのレポから借用。

臆病な渓流魚の釣りは、足音をころし、気配を消し、岩陰からそっと竿を出す。

※写真はEitakuさんのレポから借用。

・・・・・・・・・・・・・

※写真はEitakuさんのレポから借用。

…一匹も釣れませんでしたー!

※写真はEitakuさんのレポから借用。


思ったほど秘境でもなく、尺イワナの魚影すら拝めず…
現実に打ちのめされたオジサンたちは、地図を広げて夢を語りましたとさ。(笑)


お酒呑んで大の字になって、高い青空と雲を眺めながら昼寝したり。


本来の使い道を失なったBUCK110で、スパムを切って焼いてみたり。(笑)


今まで登った山、これから登りたい山、テン泊装備などなど…
ホットワインを飲みながら話しは弾みましたよ。


光源は、ヘッ電、オービット、…そして月明かり。

野営感たっぷりの雰囲気を味わった夜でした。


翌朝…

ロッジの周りをちょっと散歩。

こちらは、檜洞方面に向かう橋。玄倉川の支流、ユーシン沢にかかる橋です。

ユーシン沢。こういうとこを稜線まで辿ったら楽しそうな気がする。


玄倉川。早朝の静かな時間帯の沢の雰囲気もよし。

しばし、新緑のユーシン散策を満喫。

檜洞に向かう尾根のピークにモルゲンロートがあたった様子が、
山で迎える朝って雰囲気でよかった。



また、ここに来て、こんな静かなひと時を過ごしてみるのも悪くないなぁ。



つづく

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