雨山峠からの続きです。
寄~雨山峠までのレポは、
こちら。
雨山峠でしばし一服。水を入れ、行動食を取る。
時間はまだ10時。ここからユーシンまでは約1時間。
まだ一日は長かった…
雨山峠から道は3方向に分かれる。
1. 鍋割稜線を登り、鍋割山、塔ノ岳を経て、ユーシンに下る。
2. 檜岳稜線を登り、雨山、檜岳まで登り、ピストンで雨山峠に戻り、ユーシンに下る。
3. 真っ直ぐユーシンに下り、午後はバカンス。
どのコースを選んでも、五月晴れの下、素晴らしい一日になりそうだった。
3秒ほど悩んで…
…真っ直ぐユーシンに向かった。(笑)
「ユーシンは人が入らないから尺イワナが入れ食いなんですよ!」by Eitakuさん情報。
そんな話しを聞いて、ザックにわざわざ釣竿を忍ばせて来ていたのだ!
しかも、寄に入る前のコンビにで、塩焼き用の塩、ホイル焼き用のアルミホイルまで購入!
更に… ザックの中には、イワナを捌くためのBUCK110フォールディングナイフ!
大の大人ふたりが、3時間かけて峠を超えてたどり着いた秘境の渓谷で、
だらだら酒を呑みながらイワナを釣り食し午後をすごす。。。
日ごろ、仕事に追われ、家庭のために頑張っているオジサンたちには
最高に贅沢なアイデアに思えた。
峠を超えるとまた別の沢がすぐに始まる。その右岸を沿うように歩く。
新緑が相変わらずきれいだが、道も相変わらず細く砂が滑りやすい箇所が多い。
その沢に合流する更に小さい沢を渡る橋が、壊れていた。
たぶん鉄砲水が押し流したのだろう。。。
ここは、長雨の後や、雨天時に行くべき場所ではないと、改めて思った。
この鉄の長い桟橋を渡ると、
まもなく玄倉川沿いの車も通れるほどの林道に出る。
隋道全面通行止めの看板があった。
上流に向かって5分もあるくとユーシンロッジに渡る橋がある。
橋から玄倉川本流を見渡した。きれいな渓谷だ。
こちらがユーシンロッジ。尊仏山荘より遥かに大きいのに驚いた。
こんな立派な山小屋が、現在休業中とはもったいないくらいな気がした。
小屋の周りには、晩春を彩る花がたくさん咲いていた。
とにかく乾杯。ガチビールが峠越えで一汗かいた身体に染み渡る。
意外にも、だらだらビールを飲んでいる間にハイカーがふたりここを訪れた。
思ったほど秘境ではなかったりする…(笑)
とは言え、この日に見かけたハイカーは4~5人。十分静かな場所ではあります。
でもって、尺イワナを仕留めに。
※写真はEitakuさんのレポから借用。
臆病な渓流魚の釣りは、足音をころし、気配を消し、岩陰からそっと竿を出す。
※写真はEitakuさんのレポから借用。
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※写真はEitakuさんのレポから借用。
…一匹も釣れませんでしたー!
※写真はEitakuさんのレポから借用。
思ったほど秘境でもなく、尺イワナの魚影すら拝めず…
現実に打ちのめされたオジサンたちは、地図を広げて夢を語りましたとさ。(笑)
お酒呑んで大の字になって、高い青空と雲を眺めながら昼寝したり。
本来の使い道を失なったBUCK110で、スパムを切って焼いてみたり。(笑)
今まで登った山、これから登りたい山、テン泊装備などなど…
ホットワインを飲みながら話しは弾みましたよ。
光源は、ヘッ電、オービット、…そして月明かり。
野営感たっぷりの雰囲気を味わった夜でした。
翌朝…
ロッジの周りをちょっと散歩。
こちらは、檜洞方面に向かう橋。玄倉川の支流、ユーシン沢にかかる橋です。
ユーシン沢。こういうとこを稜線まで辿ったら楽しそうな気がする。
玄倉川。早朝の静かな時間帯の沢の雰囲気もよし。
しばし、新緑のユーシン散策を満喫。
檜洞に向かう尾根のピークにモルゲンロートがあたった様子が、
山で迎える朝って雰囲気でよかった。
また、ここに来て、こんな静かなひと時を過ごしてみるのも悪くないなぁ。
つづく
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