初日、朝5:30起床。
6:30東京駅発、8:43山中湖ホテルマウント富士入り口着予定の高速バスに乗る。
そこで8:53発のローカルバスに乗り換えて、登山口に近い平野というとこまで行く予定でしたが、高速バスが渋滞で遅れ、いきなり乗り損なう・・・・・
次のローカルバスは、11:58発・・・・・・
ホテルマウント富士入り口は、山中湖の西側。平野はそこから山中湖沿いにぐるっと約6kmまわって東側。
3時間待つより歩いたほうが早いか・・・・・・しょうがなく平野まで徒歩。
ホテルマウント富士入り口から平野方面を望む。
・・・・・・と、遠いゼ。
やっと平野の登山口に到着。いよいよ縦走のスタートです!
まずは,神奈川県と山梨県の県境となっている甲相国境尾根にある高指山に。
甲相国境尾根は、キャンプ銀座と呼ばれる道志道の南側に沿うように、山中湖から月夜野のあたりまで続いている尾根です。
登山道から1kmは、別荘地の脇の登山道を森林浴しながら登る感じでした。
山中湖自体の標高が約980mなので、そこから標高1174mの高指山は、散策気分。
ほどなく高指山の頂上到着。西側を見ると、ふもとの平野、山中湖が一望出来ました。
晴れていれば、山中湖も向こうには富士山がドドーンとその雄姿を見せるのですが、この日は雲にかくれて見えませんでした。裾野の自衛隊演習場がうっすらと見えてます。
さて。高指山から一路、複数の峰を経由して、道志道沿いの温泉「紅椿」の南側にある大室山まで、北東に約21km甲相国境尾根を縦走して行きます。
本日は、登山道にある避難小屋に宿泊予定。
避難小屋は、管理人(小屋番)の方が常駐していない無人の小屋です。
甲相国境尾根には、高指山から7.4kmの菰釣山、そこから6.6kmの畦ヶ丸、更にそこから4.9kmの加入道山の3箇所に、避難小屋があります。
ちなみに、管理人さんのいる山荘は甲相国境尾根には・・・・・・ありません。
さて、今日は一体どこまで行けるやら・・・・・・
甲相国境尾根は西丹沢でも特に山の奥深いところにあたり、ブナやその他広葉樹の原生林が生い茂る地域です。
ところどころ、こんな直径2m以上の大木も見られます。
尾根から、どちらの傾斜を眺めても、こんな感じで深い森が続いています。
時折り、トウゴクミツバツツジの鮮やかな花が、目を楽しませてくれます。
それと、多いのが、こんな感じの笹の茂みです。
こういう所はヤブコギしながら進むのですが、この日半袖着てたせいで、笹の葉っぱで、腕に切り傷が何箇所か出来てました。
こんな感じで、トレイルの両脇とも、深い森になっている為、全く眺望は見渡せない感じです。
ひたすらブナの森の中を歩く森林浴が続きます。
そして・・・・・・まったく人がいません。
聞こえるのは、鳥のさえずり。風で木の枝が擦れる音。鹿の鳴声。たまにカサッガサッと聞こえる動物の足音。
ブナ林で見通せるところはいいんですが・・・・・
笹ヤブで割りと近いとこで、ガサッって動物の足音がすると・・・・・
結構ビクッ!とします。クマでさえなきゃいいんですけどね・・・・・
大棚ノ頭(1268m)、石保土丸(1297m)、樅ノ木沢の頭(1306m)、油沢ノ頭(1310m)といくつかの峰を越え、高度も1300m地帯へ。
もうすぐ菰釣山の手前のブナの丸近くで、またヤブコギをしていると、前方やや遠くでガサッと音が・・・・・・・
鹿かなにかかなって思っていると、またガサッと音が・・・・・・さっきより近い・・・・・・・
構わず歩いていると、またガサッと音が・・・・・・そしてピタッと止まった・・・・・・・
そしてまたガサッと近づいて、こちらの気配に気付いたのかピタッとまた止んだ・・・・・・・
たぶん距離10mくらい。笹でまったく姿が見えない・・・・・・・
緊張がピーンと張り詰める・・・・・・
ゆっくり後ろずさる・・・・・・
立ち止まって耳をたてる・・・・・・向こうでパキッと枝の折れる音がする・・・・・・
まだいる・・・・・・
が、向こうも後ずさっている・・・・・・足音が遠くなっていく・・・・・・・
と、向こうで咳払いが聞こえた・・・・・・よかった・・・・・・
正直、ホッとしながらヤブを抜けた。私もわざとらしく咳払いした。
この日、初めて登山道で人に会った・・・・・・・
向こうもホッとした表情だった。30歳前後のメガネちゃん(女性)だった。
その人は、まだ緊張で真っ青な顔をしていた・・・・・・・
この人と私、それぞれ笹ヤブをはさんで、お互いの気配をクマじゃないよね?!って神経をすり減らしあっていたようです。(笑)
ごめんねメガネちゃん。今度から熊鈴持ってくようにします。てか、お前も持って来ーいっ!
なんか、菰釣山(1379m)に着いたころは、余計な緊張を強いられたせいか、エライ疲労感だった。
薄皮ピーナッツパンとバナナチップスを食べて、疲労回復を図ります。
ここでもガスがかかって、まったく眺望は拝めませんでした。
また、ひたすら深い森の中を進みます。
菰釣山(1379m)から、ブナ沢ノ頭(1229m)、中ノ丸(1280m)、城ヶ尾山(1199m)、城ヶ尾峠(1160m)と、どんどん降下して行きます。
ああ。もったいない・・・・・後でたくさん登る破目になるからあんまり下らないでクダサ~イ・・・・・・
長い下りと、城ヶ尾峠(1160m)から大界木山(1246m)への登りと、
モロクボ沢ノ頭から畦ヶ丸(1292m)への急騰の連続で、この日は果て・・・・・・・・・
この畦ヶ丸避難小屋で最初の夜を過ごしました。
前述通り、無人の小屋で、電気もありません。キャンドルランタンの光が暖かかったです。
そう言えば、今日唯一会ったメガネちゃん、昨日ここに独りで泊まったそうです。
惜しい・・・・・今日だったらスピリタスいっしょに呑めたのにね。
水場があまりないので、水節約のために初日の夕飯は、持参したおにぎり弁当にしました。
スピリタス2~3口呑んだら、疲れで気絶するように眠りに落ちました。。。
つづく・・・・・
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