蛭ヶ岳…神ノ川乗越…檜洞丸

ユキヲ

2010年05月07日 06:03

神ノ川乗越の水場。


昨年の丹沢東西横断縦走で大変お世話になったところです。


今回の蛭ヶ岳登山には大きく3つ目的がありました。

その1 「蛭ヶ岳からの夕暮れがまた見たい。」
その2 「蛭ヶ岳からの夜景がまた見たい。」
その3 「神ノ川乗越の水場を再訪してみたい。」

すべて、1年前の「丹沢東西横断縦走2日目」で体験した濃厚な思い出が原点です。
目的その1 「蛭ヶ岳からの夕暮れがまた見たい。」

偶然にも雲海が発生し、予想以上に美しい夕暮れを堪能出来ました。



目的その2 「蛭ヶ岳からの夜景がまた見たい。」

横浜、川崎、東京にわたるキラめく夜景は、やはり素晴らしかったです。

…ただちょっと春霞の影響があったのが残念。

空気が澄んでいるときは、
遥か木更津あたりまで、幾千幾万ものキラめきが放つ、さらに奥深い夜景が見れます。

また次回を楽しみにしたいと思います。



で、目的その3 「神ノ川乗越の水場を再訪してみたい。」が、
今回の蛭ヶ岳登山2日目の個人的ハイライトでした。

蛭ヶ岳山荘に1泊した翌朝…

山荘の朝は早いです・・・・・4時起床!(爆)
昨日歩いた塔ノ岳、丹沢山の稜線が薄暗がりに見えます。

この日は、全体的に薄雲がかかり、ご来光、朝焼け、ともに拝めませんでした。

さて、山荘の朝食を済ませ、本日の山行に出発。
まずは、4.9km先の檜洞丸を目指します。丹沢第2の標高の山です。


蛭ヶ岳の西の斜面を下って行きます。




・・・・・1年前になりますが、私は今回の逆走ルートでこのガレ場を登って蛭ヶ岳に到着しました。
ハプニングでナイトハイクになり、蛭ヶ岳山頂に着いたのは夜8時過ぎでした。

その時は、ヘッドライトの照らす範囲しか見えていませんでしたけど…
明るい時間に改めてガレ場全域を見て、その時のことを思い出し、ゾクッとしました。(笑)



1時間半ほど歩いたころ。振り返ると、蛭ヶ岳の脇から太陽が顔をのぞかせました。

朝の時点で、気温12℃。今日も暑くなりそうです。

神ノ川乗越の水場は、ちょうど蛭ヶ岳と檜洞丸の中間地点あたり。

登山道付近は枯れ沢のようで水がありません。

登山道から300mくらい沢沿いを下ったところに源流が湧き出ています。




・・・・・1年前ここに辿り着いた時。
その日は丹沢で一、二のアップダウンがきつい箇所を含め15km歩き通しばかりで、疲労困憊の状況でした。前日も23km歩いていて疲れが溜まっていたのもあります。

水も残り100cc切ってました。
とにかく水の確保が第一だと、この水場を探して右往左往しました。

そして、ここの水に在り付けたおかげで、喉を潤し、空腹を満たし、疲労回復して、なんとか蛭ヶ岳山荘まで辿り着くことが出来ました。

私にとっては、そんな思い出深い水場でございます。




さて今回、ここに着いた時点で、水の残りは1.5L。

残りの下山ルートを考えると十分足りる量ですが、前回のお礼にこの水場は是非訪問しなければと思っておりました。

手を洗い、顔を洗い、頭に水をかぶり。そして、ごくごくと源流の水を飲みました。

お土産にナルゲンボトルで500cc頂きました。
またいつか、お世話になる時、よろしくお願いしますと、水場を後にしました。


檜洞丸へと向かいます。

林の中の登山道なので眺望が全くありません。(笑)

そして長い急登続きです。
丹沢の登山道では、檜洞丸の前後が、一番急登がキツイんじゃないかと思います。

ハァハァ喘ぎながら、時折り頭上を睨みながら頂上を征することだけを考え、ただ足を一歩づつ前に出し続けます。

ようやっと山頂手前の山荘が見えてきました。


山荘の鯉のぼりがラブリーで、微笑んでしまいました。


檜洞丸山頂です。木立に覆われています。

まだ新緑にも、シロヤシオの花にも早すぎて、おまけに全く眺望もなく、、、
今回は、景色的には、あんまりいいところがありませんでした。(笑)

今月中~末あたりになると、花と緑に溢れた山頂へ変貌を遂げ、美しい山頂になります。

檜洞丸山頂から、ツツジ新道を経て、西丹沢自然教室へと下山開始。標高差1,000mほぼ下りっぱなし。しかも、階段、急坂、鎖、梯子とバラエティに富む登山道。

檜洞丸山頂同様、新緑にも、シロヤシオの花にも早すぎて、眺望もなく、、、
というワケでカメラを取り出すこともなく、、、しばらくひたすら下ることに専念してました。(笑)

標高900mを切ったあたりから、ミツバツツジや、新緑が景色を彩るようになり、
単調な下りから開放されました。




新緑のトレイルって、ほんと癒されます。


こちらは、頭上の山桜と、眼下のミツバツツジの共演。


新緑の中、神ノ川源流の水で淹れたドリップコーヒー。


おいしかったですよ。

そして今回の山行最後の食事を取りました。

更に下って、ゴーラ沢出会い。ここで登山道は終了です。
清流で顔と手を洗ってすっきりしました。

後は西丹沢自然教室までの林道歩き。


帰りは、西丹沢自然教室からバスで小田急松田駅まで出て、小田急線で帰りました。
GWだったので、結果的にマイカーより楽だったかな。。。

久しぶりの山小屋泊、堪能した連休でした。

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